水曜日, 12月 4
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在宅医療

看護師を取り巻く現状

看護は、患者の死にとても密接に関わらなくてはなりません。 「生死と聞くとなんだか怖い」という印象を持たれる方もいるかもしれませんが、医療がどれだけ発展したとしても、誰しも将来必ず死を迎えることになります。 例えば、末期ガンと診断された患者がいるとします。 すると、治療を継続して延命処置をするのか、治療を諦め残りの人生を充実させるのかを、患者やその家族は選択をしなければなりません。 看護師はそんなシーンに立ち会うことが多々あり、いずれの場合でも患者の死を前提にした看護を行うことになります。 また、超高齢社会化の進む日本では、医療介護が必要な高齢者が増加しています。 それにともない、自宅で療養生活を送りたいと考える高齢者も増えており、政府では在宅医療を推進しています。 したがって、看護師が働く現場も、病院や介護施設にとどまらず、訪問看護や訪問介護の現場にまで広がりをみせています。 ですから、看護師であり続ける以上、患者の死と向き合うシーンは多くなります。 そのため、看護師は患者や家族の思いに耳を傾け、患者が自己肯定感を持って死を迎えることが出来るようにサポートをしていかなければならないのです。 人の死に向き合うということは、看護師にとっても容易なことではありませんが、それを受け入れて手厚い看護が行えるようになれば、その経験は自分の身内や自身が死を迎えるときにも大きく役立つでしょう。